塗装事例1 塗装剥離
1.ステンレス部品の塗装が部分剥離する
原因
このトリグレン洗浄システムは非常に効率が良いため、通常は蒸留液のシャワーシステムは備えられておりません。板厚が1㎜のものと0.1㎜のものと比較したときに、同じ温度まで物体温度を上昇させるのに必要なカロリー数は0.1㎜のものは1ミリの物の十分の一であります。したがって冷浴から蒸気洗浄に移ったとき1㎜のものはある程度の間低温を維持できるため、十分露液が流れて汚れを落としますが、0.1㎜のものは若干の結露は見られるものの短時間で物体温度が上がってしまうため十分露液が流れることなく、汚れを残したまま乾燥されてしまうため汚れの残った部分で剥離が発生する。

対策
- 1、洗浄を水系に変える。清水又は純水で濯ぎの段階で汚れはなくなる。
- 2、溶剤系洗浄システムの場合はシャワーシステムを増設する
2.ポリカーボネイト成型部品で金属部品がインサート成型されている場合 金属部で剥離がおこる。
原因
インサート部品は事前に溶剤系の洗浄がなされていると考えてください。プラスチック成型は熱溶解した樹脂をインジェクションで金型中に押し込んで成型いたしますが、この溶解された樹脂からはガスが発生します。発生したガスは金型内面にも付着いたしますが、インサートされた金属にも付着します。付着したガスは皮膜となって表面に張り付き通常の洗浄方法では除去できませんので、薬液による除去作業が必要となります。皮膜除去後に塗装された物には剥離は発生いたしません。類似の症状がプレス加工だけの製品でも加工度合いが高いもに時折見られます。

近年非常に優秀な塗料が開発されており、金属にもプラスチックにも密着する製品がありますが、このケースでは樹脂部分と金属部分との境目で金属部に剥離が見られる場合です。
対策
- 1、ガスによるガス皮膜を除去するエッチング工程が必要
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